一年ぶりの更新です。結局毎年のベストしか書いてないですね。別に順位は付けてなくて、観た順番でもう一度観たい映画を選んであります。今年観た映画は113本くらいですが、その中で新作は60本くらいしか観ていません。今年は仕事の関係もあって、旧作を観る…
もうほとんど放置プレイが続いているこのブログですが、毎年のベストだけはあげておこうかと・・旧作含めて約80本ほど観ましたが、「もう一回観たい」という基準で選んであります。別に順位はつけませんが、既に二回観た映画も何本かあります。■『人生の特等…
この映画の前後に『W座からの招待状』という枠番組がついていて、安西水丸と小山薫堂が対談をしている。(僕はこの番組が結構好きです)その中で小山薫堂が言っていたのだが、この映画の成功は多分にハワイというロケーションにある、と言っていたが、僕も本…
ダメな所を言い出したらキリがないし、拙い部分はたくさんあるが、やはりコレは才能を感じた1本。 これは実際にあった事件からインスピレーションを得た映画だそうで、事件を起こした犯人像は男から女になっている。そこも面白いと思った。まだ女になりきっ…
今日までと知って慌てて早稲田松竹へ。学生時代からホントにココにはお世話になっています(笑) ジャック・オディアールは『リード・マイ・リップス』が好きで、何度も観ているが、今公開している『君と歩く世界』も良い映画。とはいえ、あれはマリオン・コ…
病気の為、映画から離れていたベルトルッチの復活第一作であると当時に、デビュー50周年作品。 彼の現場としては小規模かもしれないが、世界最高の才能が集まっている。これはやっぱりベルトルッチの才能に皆が引っ張られた、という事だろう。今でも冒険して…
ケン・ローチの新作。非常に手軽に撮っている様に見えるが、やはり彼の感心は「社会問題」だと思う。 主人公の青年達は、社会の状況によって最下層の生活を送っている。その生活から抜け出したいと思っているし、最終的に抜け出す事に成功するのだが、その為…
原作は未読ですが、非常に良く出来た作品。手堅く細かい演出を感じました。 キャスティングが素晴らしいです。松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、小林薫、加藤剛、八千草薫、黒木華(くろきはる)、誰もが収まるべき所に巧く収まっている。スゴく良い意…
「フレンチ・フューメイル・ニューウェーブ」というフランスの女性監督(元女優の監督)特集の中の1本。 予告編で一番気になったこの作品を一番最初に観ましたが、今年の個人的ベストの1本でもあると同時に、「女の子フェチ映画」としては僕の中で10本の映…
ポッと時間が空いたので録画しておいたこの映画を観る。日本語の題名はちょっと判り難いと思うけど、面白かった。これといった大きな出来事がない物語なのに見せる。主役のユアン・マクレガーも良いが、競演のメラニー・ロランは凄く良かった。『イングロリ…
明日撮影なので、気合いを入れるために(?)1本観ておく。これは素晴らしいが、まったく参考にならないな。でもミヒャエル・ハネケのシンプルでいて厳しい演出には打たれた。最初妻の異常に気付くシーンでの、水道の使い方!徐々に悪化してゆく妻の表情。…
レンタルスペース・ニューロカフェが行なっている「真眼塾」というワークショップから派生した上映会。この映画の撮影を担当した石黒健治氏と録音兼製作進行を担当した武重邦夫氏とのトークショーがあり、非常に興味深く観た。DVD上映だったのが、ちょっと残…
行くかどうか迷っていたが、行って良かった。ソフト化されていない事もあって、僕も観たのは公開時以来だから28年ぶり!?いや〜歳が判るね。意外と覚えているもので、やはり若い時に観た映画は忘れない。上映後に主演の榎木孝明氏と榎戸耕史監督(当時、助…
小さい頃に貰ったぬいぐるみに魂が宿っていて、それがそのままアダルト・チルドレンの象徴となっている、という設定は面白い。彼女に自分をとるのか?ぬいぐるみをとるのか?と迫られ、大人になる事をとろうとした主人公だったが・・という話はあまりにもリ…
不妊症でコスプレ好きの主婦が、高校生と恋愛関係に落ちて・・・という所までが予告編で判っていたので、どうするのか?と思っていたが、意外と深いテーマがあり、面白かった。この話は「生」と「性」を巡る哀しき人間の物語だ。 子供が欲しくても産めない主…
最終日という事もあって観に行く。この映画はイーストウッドが演出はしていないが、もはや存在そのものが映画のアイコンたるイーストウッドが出演している、というだけで彼の映画になっている。 でもイーストウッドが演出した時ほど毒気はない。それが良いか…
メモを見ると2011年に観た映画は40本ちょっと。毎年段々減ってゆくな〜。それでも個人的に気に入った映画をメモっておきます。特に順位は決めません。もしDVD鑑賞の参考にでもなれば・・・■『しあわせの雨傘』 フランソワ・オゾンの映画では一番笑える映画!…
結局映像っていうのは何を撮ってもドキュメンタリーであり、フィクションですからね。あのナレーションは善し悪しだとは思いました。ナレーションっていうのは「誘導」としては一番簡単な方法で、だからNHKの番組とかに代表されるテレビっていうのは話すラジ…
「映画は《死神が仕事をしているところをとらえる》唯一の芸術だ。」そう言ったのはジャン・コクトーだそうだ。撮影者も、演者も歳をとっている最中で、いずれは死ぬ事になる。だからその時、死神が仕事をしている瞬間が撮影されている事になる・・このコク…
今時映画も写真もフィルムで撮られる事は少なくなってしまった。かく言う僕の仕事でもフィルムで撮られた作品はない。それが悔しくて趣味でやる写真は今でもフィルムで撮っている。 フィルムかデジタルか?という議論には市場的にはもう結論が出ている。若い…
この物語の主人公でもあり、語り部でもある少女は復讐を遂げた瞬間に穴に落ちる。暴力を暴力で制した者は罰せられなければならない、そんなあまりにも判りやすい展開だが、不思議と白ける事はない。この少女の持つ好奇心が、僕たちの心を捉えて離さないから…
映画を観る時に何となく考えてしまうのは、「なぜこの映画がこの時期に撮られたのか?」という事だ。多分そこに深い意味はない。偶然と衝動とタイミングだけの問題なんだけど思うけれど、それでも優れた才能というのは、意識せずとも時代と呼応してしまうも…
イーストウッド・ファンの僕としても、今回ばかりはちょっと斜に構えて観てしまった。なにしろ日本語で言えば『大霊界』である。日本映画だと丹波哲郎・・でもバックにスピルバーグが付いているイーストウッドがこのテーマに取り組むと、一応素直に観れてし…
このブログを読んで頂いている方が、どの位いるのかは知りませんが、ちょっとお知らせさせて下さい。趣味でやっている写真の個展を行います。1月13日から23日の10日間、新宿のM2 galleryという場所です。 瀬戸正人、森山大道、須田一政、石川直樹など日本を…
この映画は20歳の時にテアトル新宿で観て以来、映画館で上映する度に観ている作品だけど、今もってその存在感は新鮮。何が新鮮だったのかその時の僕には良く判らなかったけれども、今は何となく判る。それは様々なジャンルがハイブリットされた映画の力を感…
今年観た新作映画は81本。まあ僕としては観れた方かも。その中で非常に個人的にもう一度観てみたい作品を以下に記します。特に順位はつけていません。観た順番に列記してあるだけです。感想を書いた映画にはタイトルにリンク貼ってあります。一言コメントも…
あまり更新していないのは、twitterとかでつぶやいていたりするからですかね。でもtwitterで面白いのは自分の発言よりも他人の発言だったりする。最近お気に入りなのは「ウディ・アレンbot」とかで、これはウディ・アレンの今までのインタビューなどの引用を…
映画の日、という事で何を観ようかと悩んだ末、キムタクが古代進でなくキムタクにしか見えないあの映画の横をすり抜け、これを観て来ました。でも結構気に入ってます。 田舎町の塾講師・波多野(仲村トオル)は、東京の専門学校に行った広瀬ゆかり(南沢奈央)に…
デプレシャンの新作・・というか製作年は2008年だから、もう二年前の映画だ。この所フランス映画はどんどん迫害されてるなーと思うが、こういう大人の映画はやっぱり人を集めにくいのか?でも昨日はこの映画館のサービスデイで一律1000円だったせいもあって…
この映画について何か書かねばなー、と思っていたのだけれど、映画の感想を書くのはいつも観終わって数日経ってからだ。筆無精だから、というのももちろんあるけれど、映画ってやっぱり「記憶の集積」だ、とどこかで思っているからかもしれない。事実は過去…