2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

13.『丹下左膳余話 百萬両の壺』 NHK-BS録画

現存する山中貞雄作品の三本の中の一本。いやー、昔の演出はやっぱり勉強になるね。キャラクターに反故がないというか・・この人物ならこういう風に動くだろう、というのを見事に外さない。その職人的な技には余裕と創意が満ちている。

12.『ゴールデンスランバー』 吉祥寺東亜興行

話は面白いんだろう。原作の力もあるかもしれない。でもなんだか登場人物の行動とか発言とかが、うまく繋がっていない。例えばこの主人公が良く口にする「人を信じる」という言葉も彼の何がそうさせているのか、映画だけからは判らない。もちろん人間は矛盾…

10.『インビクタスー負けざる者たちー』 吉祥寺東亜興行

シンプル&パワフル!シンプルすぎて文句言う人もいるかもしれないのも判る。でも本当に旨い酒というのはスッと飲めて翌日見事に後に残らない。酒(映画)の幸福感だけが翌日残る。そういうのを「透明な演出」というのでは!?いや、僕は酒飲めないですけど…

7.『イエローキッド』 ユーロスペース

若くなければ撮れない映画。もしくは若いからこそ撮るべき映画だが・・役者の力量が足りないのが一番辛い。それはすなわち演出不足という事でもある。なにしろこの出演陣の中で一番光っていたのは「でんでん」。でも良い所もたくさんあるし、その力の入り方…

5.『ラブリーボーン』 バウスシアター

良く出来ているんだけど、なんか大人の事情があるのか、狂っていない感じが不完全燃焼・・・多分子供が殺される話だし、色々と自主規制がかかってしまったのか?もちろん素晴らしい部分もたくさんあるんだけど・・なんだろう?誰に感情移入して良いのかも判…