2007-01-01から1年間の記事一覧
長ーい呪縛の様な仕事から次第に解放されつつありますが・・・映画館で映画を観るのは約一ヶ月ぶり!?しかもイブでおっさん一人?!でも、良い映画ではないでしょうか? 感心したのは「感覚」の捉え方。優れた映画作家というのは映像と音で人間の五感を再現…
三隅研次の映画を初めて観たのがこの映画。大学の時だ。 当時、市川雷蔵も三隅研次も知らなくて、ただユーロスペースでやっていた雷蔵特集を観に行った時、最初にかかったのがこの作品だった。 どんなに昔観た映画でも印象に残るシーンというのは、不思議な…
ふー・・・映画館に行けてないです。早く今年が無事に終らないかな?なんて事を仕事関係の友人と電話で話していたら「昨日、コレ観たよ」って言われて初めて知ったのがこの映画。 うーん・・・また作り直しちゃったのかー・・・でもコレだけは絶対に観ておか…
決して悪くないと思いますよ。映画観たって感じはする。 一つ良く練られたワンカットがあって、そこもなかなか良かった。でもなんか演出は正直あまり好きにはなれなかった。余計な「工夫」をしすぎかもしれない。それが「演出過剰」に感じたのかも。でもラス…
なんかムシャクシャして、どうにも映画館に行きたくなって、ついでに映画の日だし・・・という事で観てきました。 面白いんだけど、庵野秀明もこう何度も同じ事をやるのって疲れないかねー、いくら商売とはいえ。ただ、この人にとってエヴァはスタローンの『…
なんか良い評判を聞かないけど、面白いと思うけどな・・・ 伊藤英明も嫌いじゃないし、木村佳乃は今まで観た中では一番まともな芝居してるし、(タバコは吸えてないけど)桃井かおりもかなり頑張ってる。栗田豊道のカメラだって、あのカラーは嫌いだけど、ア…
ハッキリ言います。これは傑作です^^ 「無人島に持って行きたい映画リスト」には入らないかもしれないけど、「今年の映画ベスト」には絶対入れちゃう!何しろ映画を観てこんなに切ない気分になったのは本当に久しぶりだから。ボクはもう二度と放課後という…
観逃した!と思っていたら、評判が良かったせいか地元で一週間だけ公開してくれた。職人スティーヴン・フリアーズの力量がいかんなく発揮された佳作だと思う。 97年トニー・ブレアが首相に就任直後に、ダイアナ妃が事故死した。その時にエリザベス女王がどう…
うーん、立派なバカ映画(ホメ言葉)!ヌーヴェル・ヴァーグ五人組の一人、クロード・シャブロルの作品。今年で77才、80才にも手が届かんというシャブロルの「余生ムービー」ですが、遊びまくってます。
北野武、松本人志の影に隠れてしまって、この作品がカンヌの「批評家週間」に招待されていた事を知る人は少ない。ま、その値があるかどうかはともかく、フツーに面白く出来た映画だと思います。CM監督としてベテランのダイハチさんこと、吉田大八の劇場映画…
「ふたりでいること」は、諏訪敦彦のデビュー作『2/デュオ』からの一貫したテーマだ。状況は違えども、そこにはふたりが情熱のままに愛し合った後の、「それでもふたりでいること」が描かれきた。それは多分世界的に普遍的なテーマで、だからこそこの映画が…
大林宣彦が好きだ!とか言うとバカにした様な顔つきになる人いますね。それは大人になってもオムライス好きだ、とか大声で言えない雰囲気とちょっと似ている。ケチャップよりはドゥミグラスソースの方が高級だとでも思っている人も多いのですな。でも僕はケ…
この映画が必ずしも好きではない。でも嫌いだとは言い切れない。判っている。それは新しい才能への反撥なのだ。 監督:廣末哲万(ひろすえひろまさ)と脚本:高橋泉の映像ユニット『群青いろ』のPFFスカラシップ作品。このユニットの作品を観るのは初めてだ…
初見です。コッポラの初期作品って意外と観ていなくて、声を大にして言う事ではないのですが、あの『ゴッドファーザー』シリーズを一本も観ていません。でも『雨のなかの女』は観ていたりするから、結構いい加減な映画趣味なのですが、この『カンバセーショ…
良い映画ですね。原作は未読なのでその魅力がどの程度表現されているのかは判らないのですが、手堅い職人的な演出を感じました。こういう「普通」の映画がたくさん増えて欲しい。
アイディアも面白いし、まあ落ち着く所に落ち着いたって感じの映画だが、もうちょっとスッキリ出来そうな気もするんだなー・・・というか「溜め」と「押し」のバランスが悪いのかもしれない。特に恋愛の話はもうちょっと溜めてほしい。恋愛に前戯は必須でし…
7人の高校生達が非常に浅いフォーカスの中に浮かび上がる。彼等の鋭敏な感覚は美しさも醜さも、恐ろしい程敏感にすくい取ってしまう。だからこそ、喜びも哀しみも、恐ろしい程の衝撃力をもって彼等を襲うのだ。ある者はそれに堪える事が出来ずに自らを死に…
忙しいです。映画観ている場合じゃないんです。でも観て良かったです。お陰でちょっと気持ちが楽になりました。それで別に仕事の納期が変わる訳ではないんですが・・・ ファーストカット、いきなりワム!風のミュージックビデオから始まるのですが、そこで笑…
よく頑張ってる。でもちょっと頑張りすぎかも・・・・色々な意味で。 演出が「足し算」になっちゃってると思う。特に敵役がスパイダーマンに対して3人というのはいくら何でもねー。かなり巧く纏めているけど、やっぱり無理がある。でも好きな部分もたくさん…
詰まらなくはない、と思うんだけど・・・なんかイマイチ来るモノがなかった。空気感とかは正に「現代の映画」だとは思うし、予告編にそういうものが映っていたからこそ観に行ったのだけれども、徹底的したドライな演出に、何もそこまで、と感じてしまったの…
「自分を信じなくて何が人生だ!」なんてフツーは言えないね。何かを成し遂げる人というのは「信念」なんて軽い言葉では収まり切らない様な狂気を持っている。多分スタローンもそういう人なのだろう。じゃなくっちゃ、あんなにステロイドまみれの身体になっ…
「好きなんです!あなたが好きなんです」 こんなミもフタもない台詞ってなかなかないです。でもこの映画の中での吉永小百合にはこの台詞が言えます。人を射抜く様な瞳を持っていた吉永小百合(今は遠くを見ている様な瞳になってしまいましたが)を、中平康は…
えーと、ご存知の方もいるかと思いますが、コレは一本の映画というよりは、映画誌についての講義です。あの山田宏一氏が直々に映画誌について、しかもタダで!というありがたい講義です。誰でも入れます。 今日の講義は「ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督…
DVDも持っているけれど、やはり礼儀として一度はスクリーンで、と思って最終日に駆けつける。 「最近のことは忘れてしまうのに、遠い過去の人々の記憶はなぜか消えない」そう語る主人公のモノローグから始まるこの映画は、記憶の物語でもある。そういう意味…
映画としてというより、シエラレオネという国にちょっと個人的に興味があって、それで観に行く事に。 まあ『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィックですから、演出は非常に大雑把です。観ていてテクニック的に感心したカットはワンカットくらいしかあり…
ジョセフ・L・マンキーウィッツは『幽霊と未亡人』しか観た事がなくて、あれは最後泣かされてしまった覚えがあるのですが、コレは初見。ちょっと時間が悪くて、少し気絶していたので、出来ればもう一回観直したいです。ま、DVDで買っても500円です^^ し…
ちょっと長いかな。良いシーンがたくさんあるけど、いらないシーンもあると思う。もし編集し直せと言われたらバンバン切っちゃうかも。(←何様だ俺?)ラストのオチも好き嫌いが別れる所。 でも基本的には良い映画です。ワンシーンワンシーン、俳優達とキッ…
国際線の飛行機で流されて、必死に観ない様にしてました。でもそれで大正解!こういう映画は良い意味でも悪い意味でもアメリカ映画でしか撮れない映画だと思う。どの画を観ていても、大量破壊兵器なみの物量作戦って感じがしますが、それでいてラフな感じは…
『リンダリンダリンダ』はあの娘と一緒に観たから、もう二年前になりますか・・・・とか個人的な事情はさておいて^^確実に日本を代表する若手監督になりつつある山下敦弘の新作。決して好みじゃないけど、それも含めて面白い映画。 どの作品を観ても思うの…
増村保造の映画を観ていて感心するのは、そのコストパフォーマンスの良さですね。要するに予算に応じた割り切った演出がなされていて、どの作品にも非常に職人的な匂いを感じる。それでいて面白くないか、というとそんな事はもちろんなくて、どれもちゃんと…