2006-01-01から1年間の記事一覧

2006年の映画を振りかえって

このブログに書いていない作品も含めて今日までに観た今年初見の映画は145本。その内旧作が38本だから今年公開の「新作」という事になると107本。内訳としては洋画(アジア映画含む)66本 邦画41本。 この数が多いかどうかはともかく、手塚治虫は年間365本映…

144.『気球クラブ、その後』 シネ・アミューズ

最近泣く事ってあまりないです。 映画観て泣いたりって事は良くあるんだけど、 実際の生活の中で悲しい事、辛い事で涙を流したり 出来るのはやはり若い時の特権かもしれない。

140.『HAZARD』 アップリンクファクトリー

昨日に引き続き園子温。 こんなにいい加減な話なのに面白い。 スタイルが非常にヌーヴェル・ヴァーグ。 オールロケ、手持ちカメラ、即興演出スタイル・・・・ でもそれも多分全て計算づくって感じがする。

139.『紀子の食卓』 アップリンクX

今年も押し迫ってきたが、 ここに来てスゴい作品に出会ってしまった・・・ ひょっとしたら今年の邦画のナンバーワン、 いや今年観た映画の中でもトップ5に入る作品。 心がかき乱され、揺さぶられ、その高揚感がまだ続いている。 この作品はかなり好き嫌いが…

136.『明日の記憶』 DVD

記憶と映画は似ている。 というより人類が発明したモノの中で映画ほど 人間の記憶に近いモノはないのではないか? だから皆映画が好きなのだし、記憶をテーマにし た映画もたくさん作られるのだろうと思う。

135.『暗いところで待ち合わせ』 シネスイッチ銀座

昔はこういうアイドル映画は結構ありましたよね。 主人公は薄幸で内気で何か望んでいるんだけど 自分からは飛び出せなくて、サスペンスに巻き込まれて、 でもやっぱり最後はメデタシメデタシ・・・みたいな。 って書いて来た通りのお話なんですが、今時こん…

134.『イカとクジラ』 新宿武蔵野館

コレ、面白いじゃん! そう思う人は多い様で、新宿武蔵野館は昼間の回 だというのに、ほぼ満員!? ノア・バームバック監督作品。 ウェス・アンダーソンの共同脚本などをやってきた人らしいが、 当然ながら相当なシネフィル。その彼の自伝的要素をかなり 盛…

132.『007 カジノ・ロワイヤル』 T-JOY大泉

なにしろあのダニエル・クレイグです。 悪役もやれば、サラリーマン役とかも出来そうで、 男の色気プンプンの彼がジェームス・ボンドですもん。 これはハマり役でしょう。 オープニングタイトルのアニメーションは本当に素晴らしか ったし、出だしのチェイス…

131.『キング 罪の王』 アミューズCQN

人のススメもあって観に行ったのですが、 うん、まあ面白くない訳ではないです。 でもこの映画の作り手は相当性格歪んでますよ^^ いや、俺も相当歪んでるけど、 さすがに彼等程じゃないと思うな。 でもテーマとかは面白いと思う。一言で言うと「罪と罰」。…

『創るということ』

えーと、これは本です。 映画感想のブログですが特例として書きます。 前にもちょくちょく書いている佐々木昭一郎ですが、 その彼の本が復刻版で出ました。 僕はこの本、幸運にも20年近く前に近くの古本屋で 見つけたモノを今でも持っているのですが、彼の …

130.『硫黄島からの手紙』 T-JOY大泉

何と言ったら良いのか? この映画を観終わった直後より、 次第にその重みが堪える、そんな映画だった。 多分、この映画はある意味言葉を越えた所にある。 ケン・ローチの映画がスクリーンがまるでガラス一枚を隔てた 世界をそこに再現させる様な映画だとする…

129.『サラバンド』 ユーロスペース

ベルイマン、生きてたんですね!? って感じですが、最近ホントに高齢化社会です。 イーストウッド76才なんて、ベルイマンや オリヴェイラに比べたらまだ「若造」ですか?? 冗談はともかく結構シビアなお話であります。 ま、ベルイマンなだけにそれは昔か…

128.『日本の自転車泥棒』 シネマ・アンジェリカ

予告編で観た杉本哲太の表情が素晴らしかったのと、 画が好みだった事もあって、ほとんど予備知識なしに 観に行ったのだけど、意外と好きな映画かも。 ま、僕がチャリ乗りだって事を差し引いても、ちょっと面白かった。 ある男がいて、理由は判らないけれど…

126.『麦の穂をゆらす風』 シネ・アミューズ

なんかあまりの見事さに参ったなー。 ケン・ローチの作品ってどれもスゴいけれど、 『大地と自由』とかはちょっと苦手だったんですね。 いや、もちろん良い映画なんだけど、イデオロギーが ちょっと先走りしてる気がしたのかもしれない。 コレもまあ、そうい…

124.『トゥルー・クライム』DVD

もう最近イーストウッド漬けです^^ 実はこの前の日にNHKで『バード』も観てます。 『マディソン郡の橋』も観直してます。 本当はこの『マディソン郡の橋』はイーストウッド作品の 中でも特に好きなので、いずれコレについても書きますが、 この『トゥルー…

『ウィンターソング』他

と、いう事で(ってどういう事?) 今日は三本観ました。 ■119.『からっ風野郎』 WOWOW 増村保造と三島由紀夫の映画かと思いきや、 映画のドライビングフォースとなるのはやはり若尾文子! それこそが増村映画の証。 先月、文芸坐で増村はやったのだが、そう…

『チャーミング・ガール』他

あまり一日に二本とか観たくないのですが、 また忙しくなってしまいそうな感じなので、 行ける時に行こうと。 最近ホントに映画館の回転が早くて困ります。 ちょっと忙しくなるとチケット無駄にしてしまう事多くて・・・ ■117.『チャーミング・ガール』 イメ…

(再)『アリスの恋』 DVD

本当は一本新作を観たのですが、 先週までの疲れがまだ残っていたのか、沈没・・・・・ ま、代わりにといっては何ですが、この映画。 WOWOWの録画も持っていますが、 コメンタリーが聞きたくて、買ってしまいました。 『アリスの恋』、1974年、マーティン・…

115.『明日へのチケット』 シネ・アミューズ

エルマンノ・オルミ、キアロスタミ、ケン・ローチ という三人の巨匠によるオムニバス。 三人の作品の中では、ケン・ローチのモノが 一番エンターテインメントになっている、と思う。 「社会派」と見られているケン・ローチだし、実際そういう 部分が彼のルー…

114.『虹の女神』 アミューズCQN

いやーZC1000ですよ!ZC1000! コレを上野樹里が持っている、 という宣材写真だけで観に行ってしまう、 元自主映画作家がどれだけいる事か!? かく言う俺もその一人だ!監督ともほぼ同世代だしね。 まあ、映画としては典型的な甘々な「泣かせ」の脚本です。…

112.『父親たちの星条旗』 T-JOY大泉

何だか苦労した割には得たモノが 少なかった様な仕事が一段落し、 また映画館通いが始まり選んだ一本目がコレ。 本当は激務の中三本位観てますが、 忙しい時は平気で寝てしまうので観ていないも同じ^^ この映画、ハッキリ言って名作だが人は入らないと思う…

108.『ロボコン』 NHK-BS2

あー、愛すべき映画だなー。 メジャー感もないし、地味だし、 ウリもないけど、本当に良い映画だ。 前々から観たい観たいと思っていたのだが NHKでハイビジョン放送してくれたので観ちゃいました。 本当はそんなヒマがあったらやらねばならん事が 結構溜って…

(再)『誰も知らない』 WOWOW

WOWOWでハイビジョン放送。 初見の時の感想があったので、 そのままアップしてみます。 ちなみに日付は2004年9月2日 シネカノン有楽町 - 映画が始まって、今までの是枝作品と何かが微妙に変わった、と思った。 音楽の使い方もあるだろうが、一番目立つのは …

105.『フラガール』 T-JOY大泉

色々難癖つけてやろうと、観に行ったのだが・・・ 結構良いじゃないかー!!?? いや、細かい事言い出せばキリないですよ。 でも、あんなに頑張ってる松雪泰子と蒼井優と その他大勢のフラガール達の吹き替えなしの ダンス観ちゃったら、もう何も言えません…

103.『花よりもなほ』 早稲田松竹

あー、早稲田松竹久しぶりだー。 ココは良く授業をさぼって来ましたが、館内に 是枝監督の直筆コメントが置いてあって、 同じ様な事が書いてあって苦笑してしまいました。 ま、僕は今も仕事サボって映画観てますけど^^ とまれ、映画の方はフツーに面白かっ…

(再)『ビューティフル・マインド』  DVD

この映画、好きでねー。 遂にDVD買ってしまいました。 ハイビジョンに移行してゆく中で、 なるべくDVDソフトは増やさない様にしている つもりなのですが、アップルシネマディスプレーを 導入したら、DVDがあまりにもキレイに観れて しまうので、またまたDVD…

101.『太陽の傷』 ユーロスペース

三池崇史版『息子のまなざし』かー!? と思って観に行ったら、 やっぱり三池崇史の映画でした^^ いや、良いでも悪い意味でもって事ですが。

(再)『パーフェクトワールド』 NHK-hi録画

いやー、10年ぶりくらいに観たら、 巧いったらありゃしない!? こんなにパーフェクトな映画撮れる イーストウッドって!? 困ってしまってワンワンワンです。 脱獄した囚人が、少年を人質にとって逃走する。 で、その脱獄犯と少年を追う刑事達のロードム…

100.『トランスアメリカ』  アミューズCQN

結構面白いではないですか?!色々な意味で・・・ 性同一障害の男、まあありていにいえばオカマです。 しかもその息子もホモ映画に出たくてハリウッドまで 行くっつーので二人でドライブっていうのが大筋。 でも、主人公のオカマをやっているのが女優の フェ…

99.『10ミニッツ・オールダー』 DVD

個人的にはヴィクトル・エリセ、ヘルツォーク、 ベルトルッチのが好みかなー。 ヘルツォークのはドキュメンタリーだが、 ある意味衝撃的だった。 金属文明のない現地民族に先進国人が接触してしまう。 そのお陰で金属はおろか一気に現代文明に触れ、 免疫の…