2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

38.『バージン・ブルース』 DVD

『赤ちょうちん』、『妹』と続いて この『バージン・ブルース』で 秋吉久美子と藤田敏八のコンビ三部作。 まあ、ハッキリ言ってどれも脚本とかは結構いい加減である。 でも観れてしまうのは、一つにはこの頃の映画って プログラム・ピクチャーだから大体90…

(再)『エターナル・サンシャイン』WOWOW

約一年ぶりに観直してみると、 「共感」出来る部分が少ないと思いました。 つまり、構成とかアイディアは面白いのですが、 恋人達の行動とかに「ああ、そういう事ってあるよね」 みたいなちょっとした仕草だったり、会話とか、 そういうモノが少なくて、イマ…

36.『妹』 37.『赤ちょうちん』 DVD

ちょいと70年代の資料として観ました。 前にチャンネルNECOで少しだけ観ていて、 秋吉久美子の魅力にびっくりした記憶がある。 今回全体を観てもその印象は変わらなかった。 この人はやはり一時期天才だったんだねー。 最近は監督業もしとるそうで、それも…

35.『さよなら、さよなら ハリウッド』 WOWOW

うーん、どうかなー?? 予告編の方が面白い ウディ・アレンの映画って・・・・ やはり『アニー・ホール』の頃の完成度の高さには たどり着けないのか? 脚本の構成とかもアラが目立つし、ウディ・アレンの演技とかも ちょっとオーバーな気がしました。

34.『ティン・カップ』 DVD

ゴルフについてまったく無知なのですが、 ちょっと資料として見ました。 けど悪くないです。 誰かが言っていたが 「人は勝つ事よりも負ける事の方が多いものだ」 これはそういう話だ。 だが、潔い負け方というのはなかなか出来るものではない。 この映画は話…

33.『ぼくを葬る』 シャンテ・シネ

フランス映画界の第二の「フランソワ」、 フランソワ・オゾンの新作。 彼にとって「死」は重要なテーマだ。 この映画は彼の『まぼろし』や『スイミング・プール』 等と並んで「死について」語った三部作となる。 重度のガンで死を宣告された新進気鋭のカメラ…

(再)『ロング・エンゲージメント』WOWOW

改めて観直してその完成度の高さに感心した。 この映画は単なる恋愛映画ではなく、 ミステリーとしても素晴らしい構成を持っていると思う。 ただ、フランス人の名前等が覚えにくいので、 一回観た位では分かりにく部分もあるのも事実だろう。 そして時代設定…

32.『運命じゃない人』DVD

構成は見事だし、面白い。 内田けんじはこの作品でプロになったのだ。 撮影現場はプロの画作りの為に多くの人や金が動き、 彼の映画を作ってゆく。 全ての映画はそうして作られてゆくし、 この映画はそういう意味では確かに良く出来ているのだが、 自主映画…

(再)『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

生と死は異質なモノだと、考えられがちだ。 「死んだらそれまでだ」 そんな風につい言ってしまうのは、 そうした考え方が根本にあるからだ。 この映画で描かれるアメリカとメキシコの国境は、 「生と死」のメタファーだと考えて良いだろう。 そしてその国境…

31.『ウィークエンド・ブルース』 DVD

『運命じゃない人』が話題の内田けんじのPFF入選作品。 なんだかタイミングが悪くて『運命じゃない人』は 未見なのだが、この作品を観ただけで、 この内田けんじの才能を応援したくなった。 内田はこの作品でスカラーシップを取り、 続く『運命じゃない人』…

30.『ウォーターメロン』 DVD

多作な本田隆一監督のVシネマ。 巨乳がコンプレックスで、 「自分で選ぶ事が出来ない」女。 そんな女が虚言癖のある男と結婚して・・・ というお話。 この手の作品の常として撮影期間2週間以内という制約や 諸々の事情を考えると良く出来ている方だろう。 AV…

(再)『素晴らしき哉、人生!』『華氏451』

*(再)『素晴らしき哉、人生!』 WOWOW録画 これまた久しぶりに観た。 最後の天使に「君がいない人生を見せてあげよう」 という下りをチェックしたくて観直したのだが、 そこよりも導入の巧さに感心した。 要するに伏線の作り方ですね。 幼い頃、耳を悪くし…

(再)『オープニング・ナイト』 NHK録画

学生時代に観て以来だから、 もう15年ぶりくらいか? 演劇を撮る事、演劇公演前のドタバタ、 自傷する主演女優・・・ この映画の構成とか筋立ては、ほとんどそのまま アルノー・デプレシャンの『エスター・カーン』 に引き継がれているのに気付いた。なーる…

29.『21g』 レンタルDVD

『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』が あまりにも気に入ったので、 脚本家繋がりで観てみました。 この脚本家ギジェルモ・アリアガは、この他にも 『アモーレス・ペロス』を書いているそうで、 あの映画もこの映画もスタイルが似ています。 時制の…

28.『リバティーン』 テアトルタイムズスクウェア

ジョニー・デップ、今無茶苦茶色気ありますね。 男の僕が見てもホレボレする位です。 そういう訳で平日の昼間だというのに、 そこそこ人が入っておりました。 しかし映画としては・・・・ ちょっと原作の舞台から脱出出来ていない気がした。 とは行ってもそ…

27.『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 バウスシアター

世界から暴力が無くなる事はない。 暴力とは必然なのか? そしてそうした暴力の上に一部の平和が 保たれているのかもしれない・・・ そんな深読みさえしてしまいたくなる作品だった。 奇才デイビット・クローネンバーグの新作。 僕はあまりクローネンバーグ…

『フランソワ・トリュフォー』原書房

映画感想のブログですが 例外的に映画関係の本について・・・ 10年程前にパリに旅行した時にトリュフォーの墓参りをして そしてこの本の分厚ーい原著を船便で送ってもらったのを 思い出した。 でも僕のフランス語なんて非常に怪しいし、その原著は 押し入れ…

26.『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

えーと、タイトルがあまりにも長過ぎるので、 観た所はココに書きます。 「恵比寿ガーデンシネマ」です。 好みもあると思うのだが、僕はこの映画が大好きです。 この映画は「生と死」「アメリカとメキシコ」といった境界の話であり、 ロードムービーでもあり…

25.『ウォーク・ザ・ライン』 テアトルタイムズスクウェア

伝説のミュージシャン、 ジョニー・キャッシュの半生を描いた作品。 ホアキン・フェニックスが文句なしに素晴らしかった。 歌のシーンはほぼ吹き替えなしで演じているそうで、 そのリアルな力にはやはり説得力がある。 しかしホアキンもいつの間にやら良い感…