15.『オリバー・ツイスト』 吉祥寺オデオン

IMAO2006-02-20

ロマン・ポランスキーの新作ですよ!
これは映画狂ならば観ない訳にはいきません。
でもなぜ今『オリバー・ツイスト』なのか?
とも思いますが、
戦場のピアニスト』等にも反映されている様にゲットー出身の
ポランスキーとしては自分の少年時代と被るテーマなのかも。


それに最近はポランスキーも二人子供がいるそうで、
(映画の中にチョイ役で出ています)
そういう意味では「親」になったポランスキーの心境変化が
見てとれる様な気がしないでもないです。
この人もまったくもう凄い人生歩んできていますから、
(興味ある方は「シャロン・テート」で検索して下さい)
やっと子持ちとかになって、かなり人間丸くなったのでしょう。
しかし映画としてはイマイチ、パンチに欠けるというか・・・
これ相当は予算かかっているし、美術とか衣装とか本当に
凄いんですけどね・・・もちろん面白くない訳ではないし、
そんじょそこらの変な映画観るよりは良いですけど。


でもまあ『戦場のピアニスト』以来すっかり
「マジメな」監督になってしまった感がありますが、
80年代は「バカ映画」たくさん撮っていました。
ここで言う「バカ映画」とは
「映画狂による映画狂の為の映画」という事で褒め言葉です!
特に『フランティック』から『ナインスゲート』くらいまでの期間は
本当にバカ炸裂していて、映画狂でなければ判らない様な
こまかーい嫌みなギャグとかあって、
そういう部分が大好きだったので、
ああいうお気楽なのもまた撮ってもらいたいです。
ま、そういう楽しみ方もどうかとは思うのですが・・・・


余談ですが、この映画を観た吉祥寺駅前にあるビルは
もう30年くらい前からある施設なので、
そろそろ音響設備が辛い感じです。
ま、建物そのモノも今の音響設備に堪えられない様な
感じではあるのですが・・・
そろそろ吉祥寺の映画環境も変わるべきだろーなー。