15.『オリバー・ツイスト』 吉祥寺オデオン
ロマン・ポランスキーの新作ですよ!
これは映画狂ならば観ない訳にはいきません。
でもなぜ今『オリバー・ツイスト』なのか?
とも思いますが、
『戦場のピアニスト』等にも反映されている様にゲットー出身の
ポランスキーとしては自分の少年時代と被るテーマなのかも。
それに最近はポランスキーも二人子供がいるそうで、
(映画の中にチョイ役で出ています)
そういう意味では「親」になったポランスキーの心境変化が
見てとれる様な気がしないでもないです。
この人もまったくもう凄い人生歩んできていますから、
(興味ある方は「シャロン・テート」で検索して下さい)
やっと子持ちとかになって、かなり人間丸くなったのでしょう。
しかし映画としてはイマイチ、パンチに欠けるというか・・・
これ相当は予算かかっているし、美術とか衣装とか本当に
凄いんですけどね・・・もちろん面白くない訳ではないし、
そんじょそこらの変な映画観るよりは良いですけど。
でもまあ『戦場のピアニスト』以来すっかり
「マジメな」監督になってしまった感がありますが、
80年代は「バカ映画」たくさん撮っていました。
ここで言う「バカ映画」とは
「映画狂による映画狂の為の映画」という事で褒め言葉です!
特に『フランティック』から『ナインスゲート』くらいまでの期間は
本当にバカ炸裂していて、映画狂でなければ判らない様な
こまかーい嫌みなギャグとかあって、
そういう部分が大好きだったので、
ああいうお気楽なのもまた撮ってもらいたいです。
ま、そういう楽しみ方もどうかとは思うのですが・・・・
余談ですが、この映画を観た吉祥寺駅前にあるビルは
もう30年くらい前からある施設なので、
そろそろ音響設備が辛い感じです。
ま、建物そのモノも今の音響設備に堪えられない様な
感じではあるのですが・・・
そろそろ吉祥寺の映画環境も変わるべきだろーなー。