(再)『灰とダイヤモンド』 NHK-BS2録画

IMAO2006-03-01

久しぶりに観たい観たいと思っていて、
一度吉祥寺T屋に探しに行ったのだが、
そこには置いていなかった。
どうしてこういう名作を置いていないかね?


しかし、久しぶりに観たこの作品の素晴らしさに打たれた。
数年ぶりに観直してみると、この映画が「政治的な」映画だとばかり
言われている事に不満を感じてしまう。
この映画は「政治的」であるよりも前に非常に「詩的」な映画なのだ。
そしてこの頃のアンジェイ・ワイダはその様な
芸術的なセンスが漲っていたのが良くわかる。
この映画を観た事がある人ならば、その主義主張よりも
忘れがたい画がいくつもあった事を思い出すだろう。
そして後々の映画に如何に影響を与えていたのかも
今更ながら良くわかった。ベルトルッチの『暗殺の森』も、
カラックスの『汚れた血』もこの映画なくしてはありえなかっただろう。