13.『カミュなんて知らない』 ユーロスペース

IMAO2006-02-13

様々な映画へのオマージュに満ちていて、
映画的な遊びが感じられるのだが・・・
一応そこそこのシネフィルの僕としては
こういう映画は嫌いな筈ではないのですが、
どうにもノレない。
何なんでしょうね?デ・パルマの『ファム・ファタール
とかは楽しめるのに、この映画が楽しめない理由って?
多分、全てが「映画ごっこ」に見えてしまうあたりかもしれない。
良く出来たカット割りや、カメラワーク、名作へのオマージュだけでは
今の映画は映画たりえないのだ、と思う。
デジタルな世の中だからこそ、役者の芝居やその場の雰囲気といった
アナログな面白さがないと、「強度不足」として感じられるのだろう。
今の映画ってそこでしか勝負出来ないっていうか・・・
それでも、色々な役者さんたちがこれだけ出ている、っていうだけでも
一見の価値はあるかもしれません。


そういえば新しくなったユーロスペースに初めて行きました。
建物そのものは素敵ですが、場所がねー・・・・
初めてのデートの時とか生き辛いです。
いや好都合って人もいるとは思うのですが。