25.『僕のニューヨークライフ』 バウスシアター
最近仕事しながら昔のウディ・アレンを
観ている事が多いです。
若い頃はウディ・アレンをスキだ、
となかなか公に言えなくてかくれファン
だったりしたのですが、今は結構大っぴらにスキだと公言してます。
この人の映画はフランソワ・トリュフォーとかの
彼なりの解釈って感じがしてます。
ま、でも良い意味でも悪い意味でも変わってないです、この人。
頭の薄さも含めて留まってます。
90年代始めは結構色々彼なりにチャレンジしていたのが判って
それがまた鼻についたりしたのですが、ようやく一周して戻ってきた、
って感じです。肩の力が抜けた、って感じ。
画作りに関していえば、やはりゴードン・ウィリスと組んでいた頃
が絶頂期って感じがします。上品で冴えた構図、そういうモノは
今もあるんだけど、やっぱりあの頃には叶わない。
でもこの映画のクリスティーナ・リッチ、やはりこの役は彼女で
なくては出来ません。これを他の誰かがやると只の迷惑女です。
(ま、実際迷惑女なんだけど)
毎回ウディ・アレンの映画で一番感心させられるのはこういう
キャスティングの妙というべき所かもしれません。
『ハンナとその姉妹』のマイケル・ケインとか、新境地でしたもんね。