2006-05-17 追記 今更ながら、つらつらと思い起こすと、小林聡美とフィンランド という組み合わせはこの映画にとってかなり重要だったと思う。 小林聡美演ずる主人公の女は客が来ようと来まいと、毎日店を開く。 そして毎晩、合気道の型をする。さらにヒマがあればプールへ行って泳ぐ。 そうした「日常」は一見何げない様に見えながら、彼女の真の意味 での「強さ」と「自信」を感じさせる。 そしてその彼女の所作がこの映画の終末へと昇華されてゆく。 虚構のフィンランドの中で、彼女のそうした所作だけはリアルに見える。 そしてそのリアルさには共感出来る。