73.『日本沈没』 T-JOY大泉

IMAO2006-07-17

いやー、本家本元『日本沈没』から33年ですか・・・
そりゃ、俺もオジさんと言われても仕方ないですな。
ま、それはともかく結構大作感ありますね。
何しろあの平成ガメラシリーズ、
そしてエヴァンゲリオン・シリーズと
日本を破壊させたら日本一!の樋口真嗣です。
さすがにTBS製作だし、前作の事もあって、お台場とかは
破壊出来なかった様ですが、怪獣も出ていないのに
日本の壊れる様は見事です。


で、オリジナルをほぼリアルタイムで体験した者としては
どうしても比較論になってしまうのですが、時代もあって
色々変わっているんですね。
一番変わったなー、と感じたのはやはり男女の描き方ですね。
何しろ、昨今の映画に漏れず、女が強い!!
なにしろ出だしから、草薙クン、柴崎コウに助けられてます。
おまけにこの2人、なんだか知らないウチに愛が芽生えてたり、
という大作系映画にありがちな展開には目をつむるとしても、
せっかく柴崎コウが「抱いて・・」なんて今時そんなベタな台詞!
を言っても「今は出来ない」なんて草薙クン泣いて彼女から
離れてしまったりします。
で、どうするかっていうと、日本を救う為に爆弾挿入する使命
の為に旅立つ訳ですが・・・・・オイオイ、君が挿入するべき
なのは爆弾じゃなくて!!ってもう言いませんけど・・・・ブツブツ
今時の婦女子はああいう男性をみて「優しいから好き」とか
言うんでしょうか?なんか例えが違う様な気がしますが、
せっかく彼女が作ってきてくれたお弁当を、
「今はやる事があるから食べれない」とか言っている様な
モノではないでしょうか?
まあ、そんな目くじら立てる様な事ではないと思うのですが、
どうしてそんな細部をツッコミたくなるか?というと、僕は
この映画のテーマとかが良く判らなかったからですね。
いや、多分テーマなんてないんですよ。
ただ日本沈没させたくて、良く出来たから観て!
っていう映画だと思うんだけれど、
日本人のアイデンティティーとか、そのアタリの
深ーい意味は日本海溝に忘れてきてしまったのでしょう^^


でも楽しめたのは事実。
監督が日本を代表するオタクなだけに、オタクのツボを
刺激してくれるんですね。
キャスティングとかも結構笑える。石坂浩二の総理大臣、
すぐに死んじゃうけど、髪型とか含めて、すごーく総理大臣っぽい。
(って、いうか大学が同期らしいです、アノ方と石坂浩二は)
豊川悦司って、僕はあまり好きじゃないけど、この田所博士
良かったですよ。多分、豊川悦司って、こういう劇画チックな
芝居が似合っているんだと思う。自然な芝居している様な映画
でも「自然な」って顔に書いてある様な芝居してるから。
その他、某ガイナックス系の方々も身内出演。
ミッチーも役得!しかも愛する妻がサトエリって?!
惜しむらくは、やはり本家、藤岡弘にチョイ役でも良いから出て
欲しかったのだが、あっ!ココにいたか??
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