76.『ラブ☆コン』 銀座シネパトス

IMAO2006-07-22

原作は未読だし、藤澤恵麻のファン^^、
という事もあって観に行ったのだが、悪くないです。
ま、ギャグも滑ってるし、結構大雑把な脚本ですが、
少なくとも銀座シネパトスの電車の音が気にならない
程度には面白かったです。


背が高いのがコンプレックスの女の子と
背の低いのがコンプレックスの男の子が恋をしたら、
という非常に明快な設定の物語。それをある意味
非常にマンガチックな、そして大阪ノリで展開してゆく。
出だしから気付くのは、芝居のテンションの高さだが、
良くコントロールされていると思う。普通この手の芝居をつけると
かなり寒い状況になってしまう事が多いのだが、
世界観がしっかり作り込まれている事もあって気にならない。
そしてこの「世界」の構築に一番貢献した一人はアートディレクター
の飯田かずな、だろう。衣装やセットを含めて、相当な色が使われ
ているが、それが巧く調和している。今までの日本映画は色使い等
が本当に下手だったが、『嫌われ松子の一生』等を含めて、その
状況はかなり改善されてきている様に思う。


役者達の芝居にもあまり危なげがない。
でもやはり藤澤恵麻は見ていて面白い。
この娘の表情がコロコロ変わる様は見ていて飽きないし、
身体全体を使って感情を表現出来る才能があると、僕は思う。
それにこの娘の最大の武器は「泣き顔」ですね。
これに参っちゃって「天花」を見続けてしまった、という人も多いだろう。
かく言う僕もこの「天花」ちゃんにはそれ以来ファンなのだが、この後
この娘がどういう発展をしてゆくのが非常に楽しみ。