134.『イカとクジラ』 新宿武蔵野館

IMAO2006-12-20

コレ、面白いじゃん!
そう思う人は多い様で、新宿武蔵野館は昼間の回
だというのに、ほぼ満員!?


ノア・バームバック監督作品。
ウェス・アンダーソンの共同脚本などをやってきた人らしいが、
当然ながら相当なシネフィル。その彼の自伝的要素をかなり
盛り込んだシニカルな作品。
で、設定が80年代なので、見ていてちょいと懐かしい。
ビヨン・ボルグ、『ショート・サーキット』、『ママと娼婦』、
ブルーベルベット』、テニスのラケットだって木製だし、
車は箱形のボルボ・・・
そうしたモノに僕くらいの年齢にはビンビン来ちゃう^^
でもそういうのはこの映画のツマみたいなもので、
このややシニカルな家族感とか人生観とかがこの
映画の受け入れやすさでしょう。
この家族は両親ともインテリで、小金持ち。
このアタリが僕の個人史ともヒジョーに似通っていて、
特にジェフ・ダニエルズ演ずる父親の感じとかが
ウチのオヤジにソックリ。人生を斜に構えていて、
「畜生!」とか言いながら世間に悪態ついているあの雰囲気!
個人的には非常にシンパシー感じちゃいました。
アレを子供の頃からずっとやられるとやっぱり性格歪むよね。


キャスティングがバッチリでした。
ジェフ・ダニエルズはもちろん良いけど、ウィリアム・ボールドウィン
のナンパなテニス・コーチなんてなかなか思いつかないですよ。
でも一番ビックリしたのは次男役をやったオーウィン・クライン君は
なんとあのフィービー・ケイツの息子だそうで!?
フィービー・ケイツって・・・・僕は君のお母さんを見て君が役柄でやって
いた様な事を・・・・ってもう言いませんけど^^