144.『気球クラブ、その後』 シネ・アミューズ

IMAO2006-12-30

最近泣く事ってあまりないです。
映画観て泣いたりって事は良くあるんだけど、
実際の生活の中で悲しい事、辛い事で涙を流したり
出来るのはやはり若い時の特権かもしれない。
でもそんな若い彼等だって本当はそんなに泣いたりは
しない。だから今年泣ける映画ばかりがやたらと多か
った日本映画の中で、しかも同じ様に「死」を扱って
いる映画なのに安易に「泣き」にいかない園子温の態度
には好感持てます。


「気球クラブ」を主催していた先輩が死んだ。
それをきっかけに5年ぶりにそのメンバーが集まる。
今でも付き合いのある友達、もう会わなくなった友達・・
そんな彼等の数日の話と過去の話が交差してゆく。
それだけの話なんだけど、後から思い出した時にしっとり
と来る。この上質なセンチメンタリズムは小さいけれど
美味しいケーキの様。
でも残念なのはビデオ撮りな事なんだけどね。こういう話
は本当はやはりフィルムで撮ってもらいたい。かなり良い
けれど、やっぱりハイキーの部分はどうにも辛い・・・・