22.『世界最速のインディアン』 テアトル タイムズスクエア

IMAO2007-03-07

最近僕はチャリ移動の方が多くて、バイクは一週間に一回乗るか乗らないか、というヘタレなバイク乗りですが、ここで格言を一つ。『女とバイクは乗らなきゃ判らない!(by IMAO)』スイマセン・・・いきなりセクハラ発言で^^一部女性の方がいたらゴメンなさい。でも真面目な話、女の子もバイクも見かけだけで判断してはイカンって事ですよ。これはそういう映画
ニュージーランドの片田舎でアメリカ製インディアンというバイクに改良を重ね、流線型バイク世界最速記録を打ち立てた伝説のバイク乗り、バート・マンローの夢の実現の物語。監督のロジャー・ドナルドソンはこのバート・マンローについてのドキュメンタリーを若い時に撮っていて、この映画はこの監督の夢の実現でもある。だからこれは二人の夢の結晶とでも言うべき映画で、そんな映画が面白くならない訳がない。やはり映画は情熱が最大の原動力なんですね。
ドキュメンタリーを撮った上で、この映画を作った事もあって、良い意味でフィクションとしてまとまっている。いらんエピソードとかないし、バランスが凄く良い。何よりもアンソニー・ホプキンスにバート・マンローが棲みついている。よく女の人が「少年の様な男(ヒト)が好き!」とか言いますが、正にそんなキャラを好演しております。要するに男っていつまでもアホなんですね。でもそういうアホを貫ける人がモテたりする。だからこの主人公もバイクも女も巧く乗りこなします。やっぱり男はアホが出来なくなったらオジさん、女は恥じらいを無くしたらオバさんです。
でもホント自分がバイク乗りだからこそ思うけれど、バイクってつくづくアホな乗り物です。雨が降ったら濡れるし、夏は暑いし冬はクソ寒い、おまけにコケたら痛い。それでも人はなぜかバイクに乗る。だからこそ、もしアナタがバイク乗りなら、涙無くしてはこの映画は観れません。スロットルを煽った時の加速感!恐怖と快感が混じり合ったあの不思議な恍惚感・・・それをこれほどまでに巧く表現した映画を他に観た事がない。でもバイク乗りでないアナタにも大丈夫。充分に堪能出来る筈です。それを証拠に僕が観た後の最終回には女の子を含めてたくさんの人が並んでおりました。しかし俺もバイク乗りなのに、あんな風にモテないのはやはりアホを貫き通せないからか?等とちょっと反省したりもして・・・・まあチャリ乗りになってから変にエコの事とか気にし出しちゃったからね。そこいらが中途半端でダメなオレ。
※東京で観る方はテアトル タイムズスクウェアがオススメ。スクリーンも大きいし、何よりも映画で使われたバイクが展示してあるのがグー!