3.『ロード・オブ・ドッグタウン』 シネマライズ渋谷

IMAO2006-01-26

10才の頃、スケードボードが流行っていて、
周りの友だちと社宅の道路を何周もしたのを思い出した。
その頃乗っていたスケードボードは、
今の木製のモノとは違って
この映画に出ていた様な樹脂製のものだった。
結局、その後スケートボードには乗る事はなかったけれど、
そのボードは一人暮らしをしている僕のマンションの
傘立ての中になぜだか、今も入っている。


1970年代中頃、実在のスケーター達のグループ「Z-BOYS」の
若き日の実話を描いたフィクション。
元々、そのZ-BOYSのメンバーだったステイシー・ペラルタが
彼等のドキュメンタリーをこの作品の前に撮っていたらしく、
今回はそのペラルタが脚本を書いている。
そして監督はキャサリン・ハードウィック
サンダンス映画祭等で認められた後、ずーと美術さんをやっていた人だ。
多分長編としてはデビューになるのか?
蛇足だが、パンフの写真を見ると相当な美人です^^
でもさすが女性監督、出てくる男の子達は本当にカッコ良くて魅力的。
中でもエミール・ハーシュは少し前のレオナルド・デュカプリオを
彷彿とさせるカッコ良さ。


実話ベース、という事もあってドキュメンタリックなカメラワーク等が
非常に巧く使われている。大雑把な様に撮っている様に見えて、
実は役者の芝居や周りの人々の動き等に、非常に緻密な計算を感じた。
この映画はスケートボードをどう表現するかがキーだと思うのだが、
その点を含めて、映画全体が躍動感に満ちている。
ちなみに撮影は『アイ・アム・サム』等を撮ったエリオット・デイビス
プロデュースは『セブン』等のデイビット・フィンチャー


しかし、この手のアメリカ映画を観ていていつも感心するのは
衣装考証などが本当に良く出来ている事だ。
準備期間や予算などが格段に違う、というのもあるだろうが、
役者達が本当にスケートボードが出来る様になっていたり、
着ている衣装等がその時代っぽいリアリティを感じさせるものだったりと、
その手の込み様にはあきれるやら羨ましいやら・・・
でもこの映画を観て、少しだけスケボーに乗ってみたくなった。
でも今乗ったら、いきなりコケると思うけど・・・