41.『ニュー・ワールド』 T-JOY大泉

IMAO2006-05-05

凝り性監督、テレンス・マリックの新作で、
伝説のネイティブ・アメリカン
ポカホンタスのその恋物語のお話ですな。
この話が実話に基づくお話だったのいうのは初めて知りました。
ディズニーの『ポカホンタス』が有名ですが、テレンス・マリック
この映画の構想をかなり前から持っていたらしい。
決してディズニーに頼まれて撮った訳ではありません。
製作もニュー・ライン・シネマだし・・


ま、確かに凝ってるのはよー判る。
セットとか衣装とかとんでもなくお金かかってますよ、あれは。
テレンス・マリックなだけに多分リアルなモノにこだわってるのでしょう。
でもそれを、「どうですかー?お客さん」って感じで
これ見よがしに見せない。だから映画全体地味です。


それはセットとか衣装とかに限った事ではなくて、
芝居とかに関してもそう。結構良い芝居とか撮れてる筈だんだけど、
肝心な所で編集で切っちゃったりする。
だから全体の印象としてはすごーくバランスの悪い作品になってると思う。
肝心な所を見せない、っていうチラリズムではなくて、
最初っから見えてない、みたいな・・・・
それじゃ、コチラもノレないですよ。


でもまあ良い所もある。
特にポカホンタスを演じたクオリアンカ・キルヒァーは良かったです。
まだ16才だが、とてもそうは見えないほど堂々としとるし、良く動ける。
感情を動作で表現出来る素晴らしい才能があると思います。
アメリカってこういう役者がたまに出てくるから、まだ底力あるよねー。