(再)『近松物語』 NHK-BS2
いきなりまた質問です。
うまく転ぶ事って出来ますか?
受け身が出来る、とかじゃなくて、
いかにも偶然、何の前触れもなく転ぶ。
人間は子供の時から転ばない様にしようと
してますから、いきなり「転べ!」と言われても
なかなか難しいものです。
何が言いたいかというとですね、映画の中とかで
人が転ぶシーンというのは当然「演技」なのですが、
下手な役者は巧く転べません。逆に巧い役者は転ぶ
姿が素晴らしかったりします。
ちょっと思い出してみただけでもチャップリンやキートン、
ジェームス・スチュアートとかも良かった。
最近観た日本映画では『ハチクロ』の伊勢谷友介の
転ぶシーンが良かった。
この映画の中で香川京子様(様付けです!)が転ぶ
シーンがありますが、これがまた素晴らしいです。
この事は映画放映前に付いていた「溝口健二辞典」
というミニ番組でも香川今日子様自身が言っていましたが
芝居というより「反応」に近い領域になっていないと
出来ないんですね。ああいうナチュラルなのは。
何年かぶりにこの映画観ましたが、まあ好みから言ったら
成瀬映画の方が好きなんだけど、やはり名作というのは
発見がありますね。何しろ画観ているだけで退屈しません。
風格と品格に満ちている。
没後50周年という事でレトロスペクティブもやりますが
その前にNHKさんでやられてしまうと観てしまうじゃないですか!?
ねー、Wプロデューサー!
前に観た時は気付きませんでしたが、この映画の中に
若き南田洋子が出ています。可愛くてビックリ!?