(再)『近松物語』 NHK-BS2

IMAO2006-08-29

いきなりまた質問です。
うまく転ぶ事って出来ますか?
受け身が出来る、とかじゃなくて、
いかにも偶然、何の前触れもなく転ぶ。
人間は子供の時から転ばない様にしようと
してますから、いきなり「転べ!」と言われても
なかなか難しいものです。


何が言いたいかというとですね、映画の中とかで
人が転ぶシーンというのは当然「演技」なのですが、
下手な役者は巧く転べません。逆に巧い役者は転ぶ
姿が素晴らしかったりします。
ちょっと思い出してみただけでもチャップリンキートン
ジェームス・スチュアートとかも良かった。
最近観た日本映画では『ハチクロ』の伊勢谷友介
転ぶシーンが良かった。
この映画の中で香川京子様(様付けです!)が転ぶ
シーンがありますが、これがまた素晴らしいです。
この事は映画放映前に付いていた「溝口健二辞典」
というミニ番組でも香川今日子様自身が言っていましたが
芝居というより「反応」に近い領域になっていないと
出来ないんですね。ああいうナチュラルなのは。


何年かぶりにこの映画観ましたが、まあ好みから言ったら
成瀬映画の方が好きなんだけど、やはり名作というのは
発見がありますね。何しろ画観ているだけで退屈しません。
風格と品格に満ちている。
没後50周年という事でレトロスペクティブもやりますが
その前にNHKさんでやられてしまうと観てしまうじゃないですか!?
ねー、Wプロデューサー!
前に観た時は気付きませんでしたが、この映画の中に
若き南田洋子が出ています。可愛くてビックリ!?