108.『ロボコン』 NHK-BS2

IMAO2006-10-08

あー、愛すべき映画だなー。
メジャー感もないし、地味だし、
ウリもないけど、本当に良い映画だ。
前々から観たい観たいと思っていたのだが
NHKでハイビジョン放送してくれたので観ちゃいました。
本当はそんなヒマがあったらやらねばならん事が
結構溜ってたりするのですが、現実逃避ですね^^


長澤まさみのやる気のないブス顔で映画が始まります。
で、それだけで、この娘の境遇とかが大体判っちゃう。
こういうのって意外と難しいです。
そういう演出は徹底していて、登場人物達の
背景とかをなるべく言葉で説明しない。
言葉で説明する必要がある時も登場人物達は絶対に
何か「行動」してる。
要するにほとんど全てを「行動」で表現しようとする。
ダメな映画だと「この人の背景はこれこれこういう事で」
って言葉だけで語らせてしまいます。
古厩智之は地味だけど本当に「映画の演出」が出来る
人だなー、と思います。そういえば「ぴあ」でグランプリを
取った『灼熱のドッジボール』もほとんど台詞のない映画
だったし、『さよならみどりちゃん』も良かった。
もっとメジャーな映画を撮って欲しいです。


長澤まさみにとってもこの映画ではかなり刺激になったと
確かクイック・ジャパンのインタビューか何かで答えて
いたと記憶します。この娘がデビューした時(『クロスファイア』)
は困ってしまう位下手だったのに、今や輝かんばかりにカワイくて・・・
やはり彼女のターニングポイントとなった作品でしょう。