115.『明日へのチケット』 シネ・アミューズ

IMAO2006-11-06

エルマンノ・オルミキアロスタミケン・ローチ
という三人の巨匠によるオムニバス。
三人の作品の中では、ケン・ローチのモノが
一番エンターテインメントになっている、と思う。
「社会派」と見られているケン・ローチだし、実際そういう
部分が彼のルーツなのだが、この人が撮る青少年達の
生き生きとした表情!
『ケス』に始まり、最近の『SWEET SIXTEEN』に至るまで、
単なる「演技指導」だけでは成し遂げられない様な
「生きた」表情を引き出す力。これはもうこの人の才能としか
言いようがないですね。この人は監督という高い位置から
彼等を演技指導はしていないと思う。きっと一緒にサッカー
とかしてるんだろうーなー^^その視線が本当に好き。
これが山田洋次だったりすると、どうしても「高み」から
演技指導しちゃうからねー。だからどうしても山田洋次
映画って好きになれないんですけど・・・