『ウィンターソング』他

IMAO2006-11-12

と、いう事で(ってどういう事?)
今日は三本観ました。


■119.『からっ風野郎』 WOWOW


増村保造三島由紀夫の映画かと思いきや、
映画のドライビングフォースとなるのはやはり若尾文子
それこそが増村映画の証。
先月、文芸坐で増村はやったのだが、そういう時に
限って観に行けない。でもこれは観れてよかったです。
スチールでしか観た事なかったあのエスカレーター
のラストシーンも観れたし・・・
今回初めて知ったのだが増村と三島って東大で同期
だったんだねー。


■120.『トンマッコルへようこそ』 シネマート六本木


これ好みじゃないけど良い映画だと思います。
きっと泣いちゃうね、っていうか皆泣いてたよ。
朝鮮戦争の時、南北の兵士とアメリカ兵がトンマッコルという
村で偶然一緒になって、最初はいがみ合ってるんだけど、
その内に仲よくなって・・・ってまあある意味読めなくもない
脚本なのですが、まあラストの方の爆撃シーンとかは
文句無く美しかったですよ。


韓国で一番才能ある演劇人&映画監督チャン・ジンの
舞台劇が原作らしい。この人の映画って『ガンズ&トークス』と
『小さな恋のステップ』観てますが、変な脚本ですよね。
面白いけどクセがある。
と、いう事で舞台にも出ていたチェン・ジョエンや
シン・ハギュンといった人達が出演してますね。
どちらもチャン・ジンの『ガンズ&トークス』にも出てたと思う。
オールド・ボーイ』で人気出た、カン・ヘギョンは日本で言うと
大竹しのぶタイプだね。本当の意味での天然って感じがする。
今日観てて思ったのは友達の奥さんに顔のタイプが似てるって事^^
監督は今回が初監督となるパク・クァンヒョン。まーCMあがりって
感じはしました。良い意味でも悪い意味でもね。
なんかそこいらの演出の匙加減が乗り切れなかった所なのかも?
でも繰り返しになるけどラストの方は良かったですよ。


■121.『ウィンター・ソング』  ユナイテッドシネマ豊洲


これ結構好みだね。
話が好きなのかもしれないし、こういう贅沢な映画も久しぶり。
きっと泣いちゃうね、っていうか隣の隣に座ってた、一人でレイトショー
観に来ていたちょっと良い女、泣いてましたよ^^


10年前に別れた俳優と女優が、それぞれ人気スターになって競演。
そして撮影中の映画の中でも同じ様なストーリーが語られてゆく・・
というメタ・フィルムものですな。
歌あり、踊りあり、空中ブランコあり、と盛りだくさんですが、
観た人はまず間違いなく『ムーラン・ルージュ』思い出すでしょう。
話っていうか映像とか規模とかね。こういう豪華絢爛な映画って
最近ないでしょう。あまりパブ打ってないけど、もったいない。
こういうのこそ映画館で観てほしいのに。


金城武久しぶりだね。良い男ぶり健在。
ジュウ・シュン良い女だね。この人チェン・カイコーに発見された
女優さんらしいが流石だねカイコー。世界的女優を何人発掘しとるんだ!
でも僕は最初ルー・シャオルーと区別つかなかったよ。
かなり好きな映画なのだけど、なぜかミュージカルシーンは
今ひとつノレなかった。いや、別に悪くはないんだけど、ビミョー
にツボが違うのかも。
でも二人のラブシーンはなかなか名台詞もあり、胸が痛くなります。
「覚えておいて、人間は自分の事が一番大事なものよ」
なんて女に言われたら立ち直れないね^^
別れる時とかって言ってはいけない事とか言っちゃうからね。
特に若い時の恋愛とかだと・・・・そこいらのシビアさも巧く出てたと思う。
万人の心に響くラブストーリーだと思います。
音楽も心に沁み入る良いメロディー。サントラ欲しいっす。


ユナイテッドシネマ豊洲初めて行ったけど良いね。
映画館の所にバーがあるのもシャレてる。
映画観てから女の子落としたい、もしくは落とされたい、
なんて非常に判りやすいシチュエーション作れます^^
でも真面目な話、お台場よりもガチャガチャしてないし、
景色もずっと良い。あとは料金をなんとか・・・・ま、それは
日本映画の興行システムそのモノをどうにかせねばならんが。
でも新しい映画館とか行くの好きなんだよね。
良い歳して、なんだかちょっとワクワクしちゃうのは映画も
もちろん好きなのだけど、映画館って場所が好きなんだろなー。
スコセッシが言ってた事だと思うけれど、映画館というのは
教会に似ている、と。まあ映画狂なら判らんでもない言葉だと思う。
ま、でも片道25キロあるのをチャリで行くオレもオレだが・・・