128.『日本の自転車泥棒』 シネマ・アンジェリカ

IMAO2006-12-06

予告編で観た杉本哲太の表情が素晴らしかったのと、
画が好みだった事もあって、ほとんど予備知識なしに
観に行ったのだけど、意外と好きな映画かも。
ま、僕がチャリ乗りだって事を差し引いても、ちょっと面白かった。


ある男がいて、理由は判らないけれど突然思い立って
自転車を盗んで、釜石から東京の池袋まで旅をする。
男の背景なり人物像っていうのは最初は判らない。
それが映画を観てゆく過程で段々わかる様になってはいるのだけど
詳しい所までは判らない。でも彼の行動から感情や思っている事は
なんとなく判る。判るから面白い。
彼の行動と、そこで起きる事がこの映画の全てで、こういう映画は
演出にも芝居にも相当な力がないと出来ない。
ヨーロッパ映画とかでは良くあるけど日本映画では、なかなかね・・・
と、思って観ていたら、知り合い(しかも元上司!?)が
チョイ役で出ていてビックリ?!
何だ、それならそうとこの前お会いした時に教えといて下さいよ。
迂闊に映画も観れないじゃないですか^^
スタッフロール見ていたら監督含めて、CM界の大御所ばかり!
最初っから気付かなかったオレもオレだが、ホントに業界狭すぎ。


でもこの映画、ヨイショする訳ではないけど、
「肉体の映画」になっていたから面白かったんだと思います。
台詞に頼らないで、肉体で感情を表現する事が映画は大事。
チャリ乗りなら判る疾走感とかマゾな感じとかちょっと出てたしね。
でも真面目な話、自転車泥棒だけは止めてね。
帰り自分のチャリが無くなってるんじゃないかと、
ちょっとドキドキしちゃったよ。
予告編でも言っていた様に
「乗ったら捨てるな日本の自転車!」