33.『ブラッド・ダイヤモンド』 ユナイテッド・シネマ豊洲

IMAO2007-04-08

映画としてというより、シエラレオネという国にちょっと個人的に興味があって、それで観に行く事に。
まあ『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィックですから、演出は非常に大雑把です。観ていてテクニック的に感心したカットはワンカットくらいしかありません。でもシエラレオネについて僕が聞いた様な事は、割とコンパクトに巧くまとまった脚本になっていると思います。ダイアモンドの利権争い、内戦、少年兵、手足を切られた子供達、等を巧くストーリーに組み立てる手腕は非常にアメリカ映画。
昨日マンキーウィッツとか観てしまったので、ちょっと辛口になってしまいますが、でもこの映画の価値がない訳ではないと思う。第三諸国で何が起こっているのか、そういった出来事は日本を始めとする先進国の生活と密接に繋がっている事などは判ると思う。映画とは世界との繋がりを確認する為の道具であり芸術なのだから、こういうアプローチもアリでしょう。ただ、あくまでも映画なので、世界の多様性はこんなに簡単には説明出来ないのものだ、と思って観たいものです。なぜ内戦が起きる事になっているのか?とかの根本的な説明とか端折ってるし、何しろラストの方とかただの戦争映画になってたからなー^^
ちょっと良かった台詞。「俺は悪魔だな。でもそれはここが地獄だからだ。」あと、ジェニファー・コネリー、さすがにちょっとオバさんになってきましたが、それがまた素敵な姉御って感じです。まあもしシエラレオネについてもっと詳しく知りたかったらこの人の話など聞くのが良いと思います。