身体表象文化としての映画誌

えーと、ご存知の方もいるかと思いますが、コレは一本の映画というよりは、映画誌についての講義です。あの山田宏一氏が直々に映画誌について、しかもタダで!というありがたい講義です。誰でも入れます。
今日の講義は「ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督によるマレーネ・ディートリッヒ/ハリウッド黄金時代のスターたち」。副題として、そろそろ発刊される山田氏の新刊のタイトルをそのままに「着る女、ぬぐ女」。ディートリッヒに始まり、如何に「女が服を着る、そして服を脱ぐ」という事が映画誌として必須であるのかを、何本かの映画を観て検証する訳です。例えば今日観た映画は『嘆きの天使('30)』『モロッコ('30)』『間謀X27( '31)』『上海特急('32)』『ブロンド・ヴィナス('32)』『ジェット・パイロット(’57)』『バーバレラ('67)』といったラインナップ。もちろん全部観れる訳ではないので断片ですが、さすが山田宏一、抜き所は外しません。
ディートリッヒって、ゴツくて決して好みじゃないけど、あのオーラの様な色気はとてつもない、って今更ながら判ったし、初見の『ジェット・パイロット』は今はもう失われつつある爽やかなセクシュアリティーを感じたし、『バーバレラ』のオープニングは何となくのイメージは知っていたけれど、そのモダンさには今更ながらビックリ!まだまだ観なくちゃいけない映画はたくさんんあるね。ともかく今年でこの講義も終わりらしい(?)ので、ご興味のある方は是非。