2007年の映画を振り返って

年も明けて一週間も経って今更ですが、一応2007年の個人的ベストというのをアップしておこうかな、と・・・・でもそんな事言える程映画観れなかったのです。毎年と同じ様に二回観たい、もしくは二回観た、という基準で選んでいます。特に順位はつけません。

■『世界最速のインディアン』(id:IMAO:20070307)
・全然完璧じゃない映画だけど、情熱が勝っている

■『ラブソングができるまで』(id:IMAO:20070513)
・こういう映画もあって良い、というかこういう映画ってやっぱり必要。 

■『明日、君がいない』(id:IMAO:20070518)
・若さと才能、そして情熱。

■『14歳』(id:IMAO:20070608)
・若さと才能、そして傲慢さ。

■『転校生 さよならあなた』(id:IMAO:20070623)
・老いても尚・・・でももう一本はダメだったけど

■『クィーン』(id:IMAO:20070715)
・まあ手堅く面白い。

■『天然コケッコー』(id:IMAO:20070817)
・100%くらもちふさこ、の世界なのに、120%山下敦弘の世界になっていた。

■『ブレード・ランナー ファイナルカット版』(id:IMAO:20071126)
・まるで初見の時の様に素晴らしかった。
良く言われる事だけれども、映画は観られて完成する。そういう意味では「映画を観る」という行為も立派に映画を創る作業の一環だ。でも去年は全然映画を観れなかった。初見だった映画が77本、その内新作が51本だから、2006年と比べてもかなり少ない。それはつまり映画創りに参加出来なかったという事で、これは非常に残念な事だ。
年の後半から忙しくなり、映画館に行けなくなったというのも一つの理由だが、通常は無理してでも行くものだ。あれだけ新作が目白押しで、映画館の回転が早すぎる、というのもあるが、どうしても無理してでも観たい映画というのは少なかったと思う。本当に映画が面白くなくなっているからなのか?それとも単に歳のせいなのか?打ち震える様な感動を映画から味わえなくなった様な気がしないでもない。
それでも山下敦弘や「群青いろ」などの若い才能には感心したし、『ブレードランナー』の素晴らしさには改めて打たれたりもしたし、決して映画に力がない、という訳でもないのだろう。そういう映画からの感動をまだ味わいたいし、味わう為にはやはり観客にもある程度の鍛錬が必要だと思う。