2.『タロットカード殺人事件』 BAUSシアター

IMAO2008-01-07

安心感のある演出、というより全体的に余裕綽々なのを感じたなー。
ウディ・アレンにとって映画を撮る事はすなわち生活の一部であり、趣味であり、余生でもあり、ついでに仕事なのだろう。こんなにありきたりな話をありきたりに撮っている様にみせながら、ちょっとだけピリリと山椒を効かせた様な味付け。これはもうベテラン中のベテランでなければ出来ない高等技術だと思う。
昔に比べると異常に肩の力の抜けたウディの演出を「物足りない」と感じる人もいるかもしれないけど、コレはコレでまたお手軽で心地よいです。まるでフレンチレストランのランチみたいだ。(ディナーでない所がミソ)でも素人の方は決してマネなさらない様に・・・