33.『夏時間の庭』 バウスシアター

IMAO2009-10-01

コレは面白い、というか久しぶりにヨーロッパの「大人の映画」。こういうのは絶対に日本では撮られない。良くも悪くも、もっと湿った話になってしまうのが日本映画だと思うし、大体こんなに地味な話では企画が通らない。もっと起承転結を脚本の段階で作ってしまうだろう。
この前観た『クリーン』も面白かったが、オリヴィエ・アセイヤスはノリまくってます。エリック・ゴーティエのカメラもホントに巧くて参った。動きまわっているのに全然気にならないのが巧い証拠。役者の芝居も文句のつけようがない。これは世界一流の職人芸が集結した映画だと思う。でもさっきも言った通り日本ではこんな脚本で映画が撮られる事はない、と思う。それが良い事か悪い事かはさておいて・・