79.『行きずりの街』 T-JOY大泉

IMAO2010-12-01

映画の日、という事で何を観ようかと悩んだ末、キムタクが古代進でなくキムタクにしか見えないあの映画の横をすり抜け、これを観て来ました。でも結構気に入ってます。
田舎町の塾講師・波多野(仲村トオル)は、東京の専門学校に行った広瀬ゆかり(南沢奈央)に連絡が取れない事から12年ぶりに東京へと向う。そこで事件に巻き込まれているゆかりの行方を辿ってゆく内に元妻(小西真奈美)に出会う・・・というのが導入なのですが、脚本が丸山昇一という事もあってなかなか「大人」の雰囲気、いや言い換えると70年代の雰囲気バリバリです。でも良いんです、僕もすっかりオヤジなので、最近は大人の映画しか観たくありません。
これは『魂萌え!』の時にも思ったのですが、阪本順治は実は「女」撮るのが凄く巧い人なんだな、という事です。今回は小西真奈美良いですよー。小さなバーのママ(ちいママ?)の役なんですが、いきなり着物です!大体今時の女優さんは着物着れる人が少なくなってしまったですからね。そういう意味でも今まで見た小西真奈美の中で一番良かったです。
で、「大人の映画」なので当然そういうシーンもあるのですが、大人の逃げ方をしていて、そこも良かったです。何でも見せれば良いってもんでもないです。着物だってある程度隠れているからこそセクシーな訳ですから・・