3.『テッド』 吉祥寺プラザ

IMAO2013-01-18

小さい頃に貰ったぬいぐるみに魂が宿っていて、それがそのままアダルト・チルドレンの象徴となっている、という設定は面白い。彼女に自分をとるのか?ぬいぐるみをとるのか?と迫られ、大人になる事をとろうとした主人公だったが・・という話はあまりにもリアルな部分が重なり過ぎて、途中からあまり笑えなくなってきた。
去年の『ヤング≒アダルト』にしてもそうだが、アダルト・チルドレンの問題はある程度成熟した社会では、共通する悩みなのかもしれない。なのでラストに関してはちょっとアメリカ映画的にまとめ過ぎている気がする。そんなに深刻にしたくないのは判るのだが。そういう意味では『ヤング≒アダルト』のラストは新しかったのかもしれない。何しろあのラストは主人公がまったく変化しない!というアメリカ映画の脚本としては禁じ手が使われているのだから・・あれはアンチ・アメリカ映画なんだね。