(再)『雪の断章 -情熱-』 ユーロスペース

IMAO2013-01-25

行くかどうか迷っていたが、行って良かった。ソフト化されていない事もあって、僕も観たのは公開時以来だから28年ぶり!?いや〜歳が判るね。意外と覚えているもので、やはり若い時に観た映画は忘れない。上映後に主演の榎木孝明氏と榎戸耕史監督(当時、助監督として相米の右腕的存在だった)の対談があり、非常に面白かった。
出だしの13分にも及ぶワンシーンワンカットのリハーサルに一週間。やっと撮り終わったと思ったらその後リテイクがあった事。その為にかなり予算が逼迫して、相米はかなりのシーンを捨てた事。成瀬巳喜男『乱れる』を意識していて、スタッフ・キャスト全員で鑑賞した事など・・どれも今ではありえない様な話ではある。でもやはりこの人は良い意味で狂っている。これだけ体力がいる演出をしていたら早死にするよな〜、と今更ながら思った。そしてやはりこの人の映画は映画館で観るべき映画なのだ、とも。帰りに榎木孝明氏にすれちがったので、「僕この映画観たの高校生の時でした」と思わず声かけてしまった。
写真は家に帰って探したら出て来たパンフレット。物持ちが良いというか何というか・・・