2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

35.『昭和残侠伝 死んでもらいます』 国立フィルムセンター

S君にばったり出会う。やはりフィルムセンターって、そういう所が楽しい。 映画自体はまあ「健さん」モノって感じだ。高倉健って決して巧い役者だとは思わないが、その肉体、存在感は間違いなく映画の人・・そこが凄い。作品性そのものから言ったらもっと面…

33.『CONTROL コントロール』 シネマライズ

すいません!前にも書いたと思いますが僕はロック音痴です。青年期にジャズとか聴いていたスカした奴だったので、青春の必需品ロック魂が欠如しています。それでもこの映画を観た後、劇場ですかさずサントラを購入したのだから、この映画は良く出来ているの…

32.『ノーカントリー』 シネマメディアージュお台場

僕は映画というモノを感覚的なモノだと捉えているのだけれど、世の中には映画を「科学」だと考えている人もいる。例えばキューブリックがまさしくそういう人だ。そしてこのコーエン兄弟もまた映画を科学的に捉えている監督だと思う。彼等の手にかかると映画…

30.『接吻』 ユーロスペース

少し的外れかもしれないが、この映画を観て思い出したのは『タクシードライバー』だ。この映画はサスペンスでもあり、恋愛映画でもあり、そして何よりも人間の孤独についての映画だ。だから孤独についての映画『タクシードライバー』に通じるものがあるのも…

29.『4ヶ月、3週間と2日』 銀座テアトルシネマ

去年のパルムドール受賞作品。クールでドライな演出は見事。 画面の一部が必ず欠けている様なアンバランスな画作りは、「見えない」事によって、より恐怖心と探究心を刺激する。そうした緊迫感はドラマ全体をサスペンスに昇華させている。だが、今ひとつこの…